朝のリレー            AUG 21, 2006

今日から学校が始まりました。初日から宿題も出て気がどんどん重くなるばかりです。今日はエッセイのクラスで宿題として「好きな俳句や詩を一つ選んできてください」ということでした。俳句や詩なんて普段は興味もないからどうしようか考えていたのですが、ふと1つの詩が頭をよぎりました。谷川俊太郎さんの「朝のリレー」です。ずいぶん前にネスカフェのCMで流れていて、この詩を聞くたびに心がジーンとなって何故だか頑張る気が沸いてくるのを思い出しました。日本で看護師として働いていた頃、夜勤中の明け方になるとこの詩を思い出し、「どこかでは寝る時間なんだなー」なんて考えてました。ただその詩を読み返しただけでその時思い出がワーッとよみがえって来るなんて記憶というのは不思議です。英訳にしたものもあったので載せておきますね。


カムチャッカの若者が

きりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は

朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が

ほほえみながら寝がえりをうつとき

ローマの少年は

柱頭を染める朝陽にウインクする

この地球では

いつもどこかで朝がはじまっている



ぼくらは朝をリレーするのだ

経度から経度へと

そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと

どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる

それはあなたの送った朝を

誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ


Poem “Morning Relay” by Shuntaro Tanigawa

While a young man in Kamchatka
Dreams of a giraffe
A young girl in Mexico
Waits for the bus in the morning haze
While a little girl in New York
Rolls over in her bed with a smile
A little boy in Rome
Winks at the morning sun that colors the column capital
On this Earth
Always, somewhere, morning is starting
We are relaying morning
From longitude to longitude
Taking turns protecting Earth, as it were
Prick up your ears awhile before you go to sleep
And, somewhere, far away, you’ll hear an alarm clock ringing
It’s proof that someone has firmly caught
The morning you’ve passed on
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by orangenurse | 2006-08-23 00:15 | アメリカ生活